給湯器交換で、ガス瞬間給湯器を屋内に設置しようとする場合には、周囲の建材に関して調査を行う必要があります。側壁や前面の扉などが可燃材料となっている場合には、45ミリメートル以上離して設置しなければなりません。また、側壁や前面の扉が不燃材料となっている場合には、とく制限はありませんが、施工やメンテナンスのスペースとして、やはり45ミリメートル以上は離しておくことが望ましいと言えます。その他にも、ガス瞬間給湯器の設置基準は、いろいろと定められているため、給湯器交換の前に、所轄の消防署などと相談しておくことが大切です。

ガス瞬間給湯器を屋外に設置しようとする場合には、燃焼の際の排気がよどみなく外部に排出できるような位置に設置することが基本になります。その上で、燃焼排気口や建物開口部との距離なども、さまざまな規定があるため、これらの確認も欠かしてはいけません。とくに建物開口部には、排気フードなども含まれているため、注意が必要です。給湯器交換で、電気温水器を設置しようとする場合には、貯湯タンクの荷重などを考慮して、建物の構造上、問題のない位置に設置しなければなりません。

また、貯湯タンクを屋内に設置しようとする場合には、漏水対策を施しておくことも大切になります。家庭用自然冷媒ヒートポンプ式給湯器の場合には、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットとの間の、配管の長さや高低差に規定がある場合があります。事前に、配管の長さや高低差について確認しておくことが必要になります。