給湯器交換によって、家庭用燃料電池を設置する場合には、その設置費用の一部を補助する、民生用燃料電池導入支援補助金という制度があります。家庭用燃料電池というのは、水素と酸素を反応させることによって、電気をつくり出すという設備です。さらに発電を行う際に発生する熱を、給湯にも利用するという仕組みになっていて、発電と給湯の二役をこなす、現在家庭に導入可能な発電設備としては最新のものです。そして、電気と熱をあわせた総合的なエネルギー効率は、70パーセントから90パーセントにもなるという高効率な設備です。

補助される金額は、機器のタイプによっても異なりますが、最大で40万円と決まっています。既存の住宅で給湯器交換を行って設置する場合には、新築の35万円よりも、上限が5万円高く設定されているため、とてもお得です。家庭用燃料電池の価格は、普及とともに下がりつつあり、現在の希望小売価格では、税別で150万円に近いものも現れてきました。そのため、この補助金を使うことによって、給湯器交換での家庭への導入が、いよいよ現実的になってきました。

ただ、補助金の対象となる機器は、実施団体である一般財団法人燃料電池普及促進協会の指定を受けたものに限られているので、注意が必要になります。また、補助金の募集期間は、2016年1月29日までと発表されていますが、予算がなくなるとそこで終了となってしまいますので、補助を受けようとする場合には、早めの確認が大切になります。